躁鬱病の原因を知って患者を早期発見してあげること

病前性格

概要

躁鬱病にかかりやすい人の特徴のうち、病前性格、つまり元々はどのような性格だった人が躁鬱病になっているのか、という原因がある程度分かっています。といっても確実な原因というわけではなく、また病前性格のタイプについても諸説あります。

クレッチマー説

ドイツの精神科医、クレッチマーが1921年に提唱した躁鬱病の原因が有名です。まず、躁鬱病は肥満体型に多いとしています。肥満となるとつまり体脂肪率が高いということで、これは糖尿病などの様々な生活習慣病を引き起こしますが、躁鬱病においても原因のひとつだと考えられていますので、標準体型を維持するのがいいでしょう。また、病前性格については、循環気質の人が罹患しやすいとしています。循環気質とは、人に親切で付き合いがとてもよく、親しみやすい性格であることが挙げられます。それでいて、ユーモアにあふれていながらも、時に激しく興奮してしまうことがあり、普段は物静かで落ち着いている性格であることも循環気質の条件です。辛い出来事などを苦に感じやすいことも特徴として挙げられます。躁鬱病は躁状態と鬱状態を繰り返す病気なので、循環気質はその前段階だということができます。

下田説

しかし、日本の精神科医である下田光造は、1950年に別の原因を提唱しています。その発表は、物事に執着しがちな性格が躁鬱病の原因となる、というものです。ひとつの物事に執着しがち、頭の切り替えが上手くできない、あるいは思い込みがあって周りの意見になかなか耳を貸さないなどの特徴が現れ、別の精神科医からも同様の指摘があり、十分に考えられる原因だとされています。

躁鬱病の診断までの道のり

躁鬱病は、躁状態とうつ状態を繰り返す状態のことを言います。 そわそわして落ち着かない、注意力が散漫になる等の状態を「躁」と言いますが、この状態の時は、活動的で自分では元気だと感じ、病気と思わずに病院にかかることがあまりない為、なかなか診断できないことが多いです。 その為、双極性障害(躁鬱病)だったとしても、通院している時に「うつ病」と診断されることが多くあります。 その為、自分の周り、特に家族のサポートが必要となります。 病院に行き、正しい診断してもらうことが適切な治療・回復への近道となるので、なるべく早期発見できるよう自分自身で悩まず、医師の診察を受けることが大切です。 また、元気な時に服薬を減薬したり、止めたりすることで躁鬱病を悪化させることとなるため、かえって治療が長期化したり、治療費も高くなることがあるため、正しく治療を受けましょう。

さまざまな原因となりやすいタイプ

躁鬱病になる原因は現代社会では様々ですが、誰にでも起こりうる原因を抱えていることも確かです。 家族との別れや問題、引っ越しなどの環境の変化、結婚・出産等のライフスタイルの変化、仕事による過労等の原因が挙げられます。 その為、身近な原因で起こりうる病気と言えます。 躁鬱病になりやすいタイプは、一般的にいわれているものは、「人づきあいが良く、親しみやすい。」、「激しく興奮しやすい」、「ユーモアがある」人だと言われています。また、体型では、肥満型の人がなりやすいと言われています。発病は、20代が多いと統計があります。 しかしながら、日常のちょっとした変化や、複数の環境変化の重なりによって起こることも多いため、少しおかしいな、と感じた時は、自分だけで悩まず医師に相談した方がよいでしょう。



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